こんにちは!ニッポン食べるタイムス、編集員の原口拓也です。eumoさんとのコラボで、今回は、三重県いなべ市にあるベトナムのサンドイッチ「バインミー」のお店「にしまちバインミー」に行ってきました!ここには、食べた人皆が「おいしい!」と言わずにはいられない、バインミーの魅力やこだわりがぎゅっと詰まっていました。そんな魅力について取材しました。
ベトナムのローカルカフェを思わせるお店
店の前は黄色くカラフルに色塗られており、店に入るとベトナムの雑貨などが並べられています。空き家だった民家を改装したので、レトロな雰囲気を感じさせるお店です。
黄色く塗られた店の外観
店内にはベトナムの雑貨、おしゃれな雑貨が並べられています。
今まで食べたことがないパンの不思議な食感
メニューは3種類のバインミーと日によって変わる本日のバインミー。その他フォーやベトナム風カレー、ベトナムコーヒーなどベトナムの定番メニューが並んでいます。
西町バインミーのメニュー バインミーだけでなくベトナムの定番料理が並ぶ
バインミーを注文すると数分後、フランスパンのようなバンズにたくさんの具が。ひとくちたべたら、サクッと軽いけれど中はもちもちしたパンの不思議な食感と、ジューシーな具のエスニックな味が口いっぱいに広がります。特に、このパンの食感は今までに食べたことのない、不思議な食感でした。このパンはどのようにしてできたのでしょうか。
「ないんですよ、バインミーのパンっていうのが」
こう語る店主の中村紗也香さん。日本にはバインミー用のパンがなく、このパンは、地元のパン屋さんとベトナムまで行って試行錯誤して作ったオリジナルのパンなんだそう。本場の乾燥させたふのような軽いバインミーパンと、フランスパンのもちもちした食感の間を目指してこのオリジナルパンは作られました。
さっぱりささみのバインミーを注文
おいしいの声が聴きたい
「バインミーを知らない人に食べておいしいと言ってもらえるのがやりがいです」
と紗也香さん。パクチーなどの東南アジア料理が苦手な方でも食べてもらいやすいのがこのバインミーの特徴だそう。なので、今まで苦手意識を持ってたお客さんでも、このバインミーを食べると「おいしい」と言ってくれるようです。では、その「おいしい」の言葉をなぜバインミーで創り出そうとしたのでしょうか。
きっかけはベトナムの小さな屋台
「自身がベトナムに行ったとき、小さな屋台で、おばちゃんが作っているバインミーを食べたんです。これが感動的においしかった。それから日本に帰った後も、あの味が忘れられなくて、名古屋にあるベトナム料理屋さんに定期的に通うようになりました。そして、親の引っ越しの関係もあって、いなべ市に移住することになったんです。そこで借りた土間を見て、ここやったら飲食ができるなと。そして、好きだったバインミーをやろうということではじめました。」
そうしてできたのがこの「にしまちバインミー」です。
こだわりの秘訣
ベトナムで感動的な出会いをした店主が、次は自分がバインミーを通じて感動を作ります。パン一つを作るために本場ベトナムまで出向き、こだわり抜かれたオリジナルのパンを作るのにも、皆の「おいしい」のため。店主の話を聞いてそのように感じました。豊かな緑に囲まれた和やかなまちの中、ベトナムのローカルカフェを想像させる、店内のカラフルで落ち着いた雰囲気。そんな場所で食べるバインミーは思わず「おいしい」と言い、幸せな気分になること間違いなしです!
「フェアトレードの商品ってパッケージがかわいいもの多いんですよだから手に取りやすくて、これで手に取ってフェアトレードについて知ってもらえればなと」
そう語る紗也香さん。紗也香さんは、いなべ市のフェアトレード教会である「いなべフェアトレードタウン」の正会員でもあります。フェアトレードを知るきっかけになる「かわいい」商品が、店のなかにちりばめられていました。バインミーを食べたとき、フェアトレードについても触れてみてはいかがでしょうか。
〈NIPPON TABERU TIMES ✖︎ 共感コミュニティ通貨eumoのコラボ企画〉
※NIPPON TABERU TIMES(https://note.com/taberutimes)は、大学生が運営する「食のリアル」を伝えるWEBメディア。一次産業や地域には、都市生活では出会えない感動や、面白い「食のリアル」がたくさん存在しています。その魅力や楽しさを広め、1次産業・地域をより良い世界にしたいと考え、日々発信しています。日々自然と向き合っている生産者さんや地域の方だからこそ知る、食の現場の「発見」「ワクワク」「学び」を伝えます。今回の書き手は原口拓也さん。
にしまちバインミーの店舗情報
- 住所
- 〒5110428
三重県三重県いなべ市北勢町阿下喜11116-1 - 取扱通貨
- フェアトレードコイン
- 店舗カテゴリ
- その他
- アクセス
- 三岐鉄道北勢線阿下喜駅から465m(徒歩6分)
- 定休日
- 火・水・木曜日