eumo加盟店の方たちが影響されたカルチャーを紹介する企画記事です。
第一回目は「ハコニワ・ファーム」の與良だいちさん(47歳)をご紹介します。與良さんが、影響された音楽は、Mr.Childrenの「花火」、スキマスイッチの「全力少年」で、影響された本は森のリトリートです。
ゆいのたまごハコニワファームの店舗情報
- 住所
- 〒3214335
栃木県真岡市下高間木1-9-1 - 取扱通貨
- 共感コミュニティ通貨eumo
- 店舗カテゴリ
- 生活雑貨・ファッション、美容・健康、学び・エンターテインメント
2016年の年末(42歳の時)、ほんと寒い時期でした。私は創業した会社を去ることになりました。理由はVCからのプレッシャーが強くなって、精神的に参ってしまったんです。社会的地位、信用、お金失い、お金や社会的地位だけで付き合ってくれていた人たちは、一瞬でさーっといなくなりました。そこから一年くらい「ただ生きる」をしました。朝起きて、ご飯食べて、時間が過ぎるのを待ち、夜寝る。この繰り返しです。昼間は、ただ電車にずっと乗っていたり、公園でぼーっとしている時もありました。私が家にいると家庭内まで暗くなるので、別居していた時期もありました。
精神的にも参っちゃったんですね。
そうですね。その時は毎日寝れず、睡眠薬や精神安定剤を飲んだりしながら、なんとか乗り切れました。
創業した会社の顛末と、お父様に会社にいた時の経験が重なるそうですが。
2003年から2009年まで、父親が創業した会社にいました。当時は3Kと呼ばれていたIT業界だったのですが、不満を持つ従業員の悩みを聞いて改善しようとモチベーションを持っていました。社員全員にヒアリングをして改善案を出しました。しかし、「與良さんがきても会社は変わらない」と言われてしまう始末。父親の会社も、創業した創業した会社もうまくいかず。これは自分になにか問題があるんじゃないかと、もっと奥深くのことを考えないといけないんじゃないかと思っていました。
気持ち的に、どん詰まりから、さらに奥深くと考えたり、思考を転換できるようになったのはなぜでしょうか。
何もできない時期が一年、知り合いの経営者にお願いして仕事をもらいながら、生活のためになんとか仕事をしたのが一年。そして、2017年に石垣島の「森のリトリート」に参加する機会がありました。そこで山田博さんという方と出会い、人生が大きく変わっていきました。森に篭って、自分を見つめ直す時間。ただ大地に横になり、身を任せて全てを感じる。この時に自分は「だいち」と名乗ろうと思いました。
山田さん著の「森のように生きる」には、森のような経営という章があって「そこに集まった人たちが自然の摂理に身をゆだね、コントロールを極力手放して周囲を信頼していくほどにおのずと必要なことが起きていく。それを繰り返して周囲を信頼していくほどにおのずと必要なことが起きていく。それを繰り返しながら多様性が生まれ、それらが相互に関わり合い、事業という命が続いていく」とあります。
自分は急ぎ過ぎていたと思います。「〜しなければならない」と思っていました。それは自分の外側にある正義でした。それを他人に押し付けても、持続的な幸福は現れないんじゃないかと思います。父親の会社、創業した会社を去る経験、そして森のリトリートの経験を踏まえて、感じるまま、ありのままに生きることの大切さ、素晴らしさ、美しさ、そして持続可能性の意味が身体をもって分かってきたような気がします。森では本当に起きるようにして起きている。すべての調和にそれなりの理由があるんです。それは人間の社会でも同じだと思います。
與良さんを支えた音楽についてもお聞きしたいです。
周囲とうまくいかない時期、世界が嫌いになりました。その時に聞いていたのは、Mr.Childrenの「花火」。
2箇所好きな歌詞があって、まずひとつは誰も皆 問題を抱えている だけど素敵な明日を願っている
というところです。僕だけが辛いんじゃない。皆たいへんなんだ。それでも頑張って生きているんだ、と聞くたびに勇気をもらえました。
そしてもう一箇所、歌詞の最後に波風たった世界を、どれだけ愛すことができるだろう? もう一回 もう一回
という歌詞がでてきます。一度は世界から嫌われたと思ってしまった私。しかし、自分が生きて、そして周りも生かすためには世界を愛すしかありません。もう一回と連呼するところは、本当に力になりました。立ち上がる勇気が湧いてきます。
世界を愛せましたか。
世界を愛するためには、自分を好きになることも大切です。スキマスイッチの「全力少年」にも元気をもらいました。積み上げたものぶっ壊して 身に着けたもの取っ払って 〜 僕らずっと全力で少年なんだ 〜 視界はもう澄み切っている
のところなんか、自分のことだと思って聞いています。「〜しなければならない」という呪縛から解放されていく過程を応援してくれました。「置いてかれんだ」「老いて枯れんだ」の言葉遊びのところも好きです。
與良さんの話を聞いてから、改めて「花火」「全力少年」を聞いてみると、沁みてきます。
「花火」「全力少年」に元気付けられている人は多いと思いますよ。歌詞にピンときた人がいたら、ぜひカラオケ行きましょう。
ゆいのたまごハコニワファームの店舗情報
- 住所
- 〒3214335
栃木県真岡市下高間木1-9-1 - 取扱通貨
- 共感コミュニティ通貨eumo
- 店舗カテゴリ
- 生活雑貨・ファッション、美容・健康、学び・エンターテインメント
- アクセス
- お車
- 営業時間
- 通常 10:00~12:00 13:00~15:00 12:00~13:00は昼休憩
- 定休日
- 月曜日
著者 Writer
- アツム
- eumoではアプリ開発や広報を担当。お金とは何か、言語とは何か、eumoとは何かをずっと考えている人。知覚、感情、言語などを構造化して、体験・経験(UX)をサービスに落とし込む仕事をしています。具体的にはインターフェース設計、グラフィックデザイン、webデザイン、執筆など。