店舗詳細

大野村農園

店舗紹介

相馬を訪問すると、相馬や農業にとにかく熱い菊地将兵さん、それを支える妻の陽子さん、そして元気な子供達と出会えます。そこでいっしょに農作業を楽しみ、夕食では、将兵さんが愛してやまない福島のとれたての野菜や卵、鶏肉などの料理に地酒を楽しむ、そんな体験をしに訪れてみませんか?

大野村農園は、福島県相馬市にあります。農園主の菊地将兵さんが、農園を立ち上げるために、相馬に移住したのは2011年5月でした。それは、東日本大震災の2ヶ月後です。

 

菊地さんは、相馬市の出身です。東京でホームレス支援のボランティアをしていた頃に食の大切さを痛感して、農業を志しました。群馬・香川・福島・三重・茨城・栃木など、住み込みで働ける農場をめぐり、3年間修行を重ね農業の基礎を学びます。東日本大震災は、高松出身の陽子さんと結婚を考え、本格的に農業に取り組もうと決心した矢先のことでした。

 

「幼少期を過ごした、とても好きだった相馬が無くなってしまう」。相馬への思いから、当時放射線被害が喧伝されていた相馬に戻る決心をします。当時まだ結婚をしていなかった将兵さんは、陽子さんと1年経って農業が出来るようになったら相馬に来てもらう約束をして、いそぎ相馬に移動します。当時、親・祖父母・世話になった農場の人たちは、こぞって菊地さんの「相馬で就農する」という意見に反対したといいます。相馬での新規就農では、苦労を重ねることになります。その頃のことを陽子さんは、「新規就農の為、土地も農機具も何もないところからスタートなので、まず住んでいる部落の近所付き合いに積極的に参加し関係を作り、貸してもらえる畑のツテや中古の農機具のツテなどを作りました」。と振り返ります。周辺の農家のひとたちの助けを得て、農園を立ち上げていきます。現在では、2haの土地で、ブロッコリー、キャベツ、白ネギ、里芋(伝統野菜)など20種類ぐらいの野菜を育てています。

 

当時の福島の農作物は、福島第一原発の事故による放射線汚染の風評被害を受けていました。放射線量を測定し、全く問題がないにもかかわらず、地元の住民ですら福島の農産物を避ける様な状況でした。その経験から、相馬特有の農産物を生み出すことを決心します。

2015年、震災から4年経った時に養鶏を開始しました。養鶏をすると、鶏糞が野菜の肥料になります。野菜は鶏のエサになります。循環型農業として理想の形になります。そして、ちょうど時期が菊地さんの長男が2歳、二人目の娘が生まれるころだったこともあって、子供に安心して食べさせられるものを自分で育てたいという気持があったといいます。

 

育てている鶏は「岡崎おうはん」という品種です。この鶏は、平成20年農林水産省管轄の家畜改良センター岡崎牧場で開発された純国産の鶏です。通常、鶏は肉を採るための種類と、卵を採るための種類に分かれて品種改良が進められています。しかし、この「岡崎おうはん」は肉卵兼用種として開発されました。大きな卵黄のため濃厚な味わいの卵、旨味と歯ごたえがあるジューシーな肉質の特徴を持ちます。大野村農園では、この特徴ある国産品種を当初120羽で始め、現在は600羽を育てています。

養鶏は徹底した自然生育を目指しました。雛から自然食になじませ、平飼い、放し飼いをして、鶏の健康を第一に考えたエサを与えています。鶏たちは健康で、抗生物質などを使うこともありません。健康な鶏が産みだした卵は、ミルキーエッグのブランドとして広く知られる様になりました。大野村農園のとりくみは、単純な循環型農業というだけではないのです。鶏のエサを作る際にかかせない原料は地域の産物を利用しています。

相馬の魚市場では魚の身を取った後に残る頭や骨、商品にならないアラなどを、老舗の魚屋からは鮮度が落ちた刺身などを、地元の料理屋では食べ残しの魚などを、大野村農園で採れた卵や野菜と物々交換して手に入れています。地元産品を含めた循環を実践しています。

2016年には相馬唯一の地域伝統野菜の相馬土垂を見つけ出し生産を始めました。相馬土垂は里芋の品種として知られる土垂から相馬の気候風土が産み出した品種です。40年ほど前には相馬の農家で普通に栽培されていた里芋ですが、次第に作付されることも出荷されることもなくなり、幻の伝統野菜になってしまいました。相馬唯一の伝統野菜の相馬土垂を、菊地さんは4年の歳月をかけて探し出しました。伝統野菜に興味を持つ周辺農家と、地域ブランドとして売り出しています。

 

震災から8年半。相馬ならではの独自ブランドを生み出して、放射線の風評被害で傷付いてしまった、地域の農業を復活させる取り組みを続けています。

相馬を訪問すると、相馬や農業にとにかく熱い菊地将兵さん、それを支える妻の陽子さん、そして元気な子供達と出会えます。そこでいっしょに農作業を楽しみ、夕食では、将兵さんが愛してやまない福島のとれたての野菜や卵、鶏肉などの料理に地酒を楽しむ、そんな体験をしに訪れてみませんか?

店舗情報

アクセス

  • 車利用

    常磐自動車道および東北中央自動車道(相馬福島道路)相馬インターから車で10分程度

  • 公共交通機関利用

    JR相馬駅から車で10分程度(駅まで迎えに行けます)
    さくら観光バス(東京-相馬)相馬市役所前バス停から車で10分程度(バス停まで迎えに行けます)