店舗詳細

伊豆沼農産

店舗紹介

農業の新たな可能性を地域と共に見出し、取り組む伊豆沼農産では、加工体験や食、農泊、イベントなど様々な方法で彼らの取り組みに関われます

夏は水面を埋め尽すほどの蓮の花が咲きほこり、冬は越冬のために、約7万羽のマガン(国の天然記念物、日本に飛来するマガンの7割がこの地に集る)、約3千羽のオオハクチョウが飛来する。そんな伊豆沼のほとりに、伊豆沼農産はあります。

東北地方最大の仙台平野は、仙台湾から、北は岩手県境まで広がり、古くから、米を中心に、非常に農業が盛んな地です。仙台平野の北部、宮城県有数の穀倉地帯の登米市に、伊豆沼があります。伊豆沼周辺は、1985年に釧路湿原に次いで日本で2番目にラムサール条約(主に水鳥の生息する湿地帯を保全することを定めた国際条約)に登録された、自然豊かな土地です。

この地で、伊豆沼農産は、豚、米、野菜などの畜農作物(原材料)の生産から加工、販売にいたるまで地域一貫体制にこだわり、周辺の農家と協力して「食」と「農」をつなげる場を作っています。
生産の現場としての農場、加工工場の経営の他、お客さまが伊豆沼農産の商品に触れられる場所として、生鮮農産物や加工品を販売する「くんぺる(ドイツ語で、「仲間」を意味する)直売マーケット」や、生産された食材を調理し提供する「くんぺる農場レストラン」を営業しています。

伊豆沼のほとりにあるラムサール広場には、「体験農園」「都市農村交流館」、「生ハム体験工房」があります。さらに、伊豆沼の自然生物の生態を観察できる、3つのサンクチュアリセンターのひとつである、「淡水魚館」を登米市から委託され運営しています。

伊豆沼農産が起業したのは、今から30年ほど前のバブルの絶頂期。

1988年、生業としていた養豚、水稲栽培のほかにレストラン、豚肉の加工工場を、5人のパート従業員とともに立ち上げました。当時の日本の農業は、大規模化による農業収入の拡大を目指し、創業者の伊藤秀雄さんも、豚舎の規模を拡大しようとしました。しかし現実は、家畜排泄物の処理問題などで、利用できる土地がなかなか得られません。思い悩むうちに、いたずらに規模拡大の方向を目指すことに疑問を持ち始めた伊藤さんは、環境に配慮しつつ品質を重視し、コストが嵩んでも良質な食材を生産し、加工し、食として提供することを目指すことに価値があるという考えに至ります。農業に新たな価値を加える、それが現在も伊豆沼農産のヴィジョンである 「農業を食業に変える」につながります。

立ち上げ当初は経営に苦しみましたが、あるとき転機がおとずれます。それは2002年宮城県畜産試験場での新しい豚の品種「しもふりレッド」の開発でした。この品種は純粋種のため、病気に弱いところがあり、出産頭数が少なく養豚としての生産効率が悪いのですが、雑種の一代品種である三元豚と比べ、霜降り度合いが高く、肉質も柔らかいという特徴があります。これだ、と伊豆沼農産と周囲の養豚農家は賭けることに。その後、生産農家のたゆまぬ育成技術の向上によって、純粋種の「しもふりレッド」は、「伊達の純粋赤豚」という独自ブランドとして百貨店などに卸せる高級ブランドになりました。さらに、ハム、ソーセージの加工には、ドイツマイスターの製造技術を導入し、職人の技術向上を図ります。その技術をベースに作り上げた「伊豆沼ハム」は、世界最高峰の国際食品コンテストで、金メダルを取得するまでとなりました。

しかし、伊豆沼農産は、そこで立ち止まらず、現在も新たな目標に向かっています。

近年、日本は少子高齢化を避けて通れなくなっています。日本は人口減少社会に突入し、このままでは、人手不足と高齢化により、農村は疲弊するだけになるでしょう。古くから農村にある暮らしや、互いに助けあう文化、そういった無形の資源は、このまま時代を重ねると、消えてなくなってしまいます。しかし、逆にこれらの良い文化を活かした誘客産業を興し、都市住民の力を引き込むことができれば、「農村産業モデルの確立」が可能になるのではないかと伊豆沼農産は考えます。そしてその可能性こそが、彼らにとっての新たな目標になっています。

東日本大震災の際には、東日本の首都圏は、食を含め、都市の脆弱さが露呈しました。今回、伊豆沼農産でeumo (ё)の担当をしていただく佐藤裕美さんも、その経験を経て、都会の会社員からより持続性のある農業へと転身しました。彼女は今、伊豆沼でまだ農村に残っている価値や文化を守り、都市からひとを呼び込み、その価値や文化を維持し、将来に渡って継続していくことを目指しています。この価値は、この地にあるから存続できる価値であり、ここからは持ち出せない価値であるとして、広く都会の人々に発信しつづけています。

伊豆沼農産では、生産~販売の場のみならず、農村の暮らしぶりを体験する「農泊」や農地が広がる伊豆沼周辺を周遊し、自然を肌で感じてもらえる「風土フットパス」などのイベントの開催など幅広い活動にも取り組んでいます。

農業の新たな可能性を地域と共に見出し、取り組む伊豆沼農産では、加工体験や食、農泊、イベントなど様々な方法で彼らの取り組みに関われます、ぜひeumo(ё)をとおして、体験しにいきませんか?

店舗情報

アクセス

  • 車利用【高速道路】

    東北自動車道「築館IC」または「若柳金成IC」を出てから車で約20分
    JR東北新幹線「くりこま高原駅」下車してから車で約20分

  • 車利用【高速道路以外】

    国道4号線~県道36号線

  • 公共交通機関利用

    JR東北本線「新田駅」下車徒歩5分