うちそと関係なく交流することが地域の活性化に。人々が学び、出会えるゲストハウス「イロンゴ」の魅力を紹介。

new #ゲストハウスイロンゴ

こんにちは!NIPPON TABERU TIMES、編集員の原口拓也です。今回は、三重県津市白山町にある、地方で国際交流ができるゲストハウス「イロンゴ」に行ってきました!あたり一面緑に囲まれ、人口も約13,000人とそれほど多くない比較的小さな町。ここに、国や地域を問わずたくさんの人が集まるゲストハウスがあります。また、ゲストハウスのオーナーである倉田麻里(くらたまり)さんはこの小さな町でいろんなひとが集まるゲストハウスを営むことが地域活性化につながると言います。なぜ、この町で様々な場所から人をよび、国際交流をすることが地域の活性化につながるのでしょうか。今回は、ハウスマザーの倉田麻里さんにお話を伺いました。

倉田麻里さん

〈NIPPON TABERU TIMES ✖︎ 共感コミュニティ通貨eumoのコラボ企画〉

※NIPPON TABERU TIMES(https://note.com/taberutimes)は、大学生が運営する「食のリアル」を伝えるWEBメディア。一次産業や地域には、都市生活では出会えない感動や、面白い「食のリアル」がたくさん存在しています。その魅力や楽しさを広め、1次産業・地域をより良い世界にしたいと考え、日々発信しています。日々自然と向き合っている生産者さんや地域の方だからこそ知る、食の現場の「発見」「ワクワク」「学び」を伝えます。今回の書き手は原口拓也さん。

 

このゲストハウス「イロンゴ」という名前は、フィリピンの言語「イロンゴ語」から来ています。この「イロンゴ」の語源は、イロイロ地域の人という意味があります。日本語の「色々」とかけて、国内外を問わず様々な人にこのまちに来てほしいという思いで、この名前がつけられました。ゲストハウスでは農泊体験をすることができます。倉田麻里さんとパートナーのハロルドさんはパパイヤ、ゴーヤなどの南国野菜や、きゅうり、トマト、稲作など様々な作物を育てています。田植え体験や、芋のつるさし体験、収穫体験など季節にあった農業体験ができるのもイロンゴの特徴です。

パパイヤ収穫体験の様子

都会じゃなくて、「田舎で国際交流」をするからこそ、文化と地域性の違いがわかる

このゲストハウスではWWOOF(ウーフ)といわれる制度を利用しており(※1)国内外からたくさんのWWOOFER(ウーファー)を受け入れています。そんな様々な場所、国から集まるゲストハウスをこの場所でしようと思ったのでしょうか。

※1 WWOOFジャパンは、有機農家であるホストと、日本全国・世界各国のウーファーをつないでいます。参加者は、WWOOFジャパンのウェブサイトを通し、日常では出会えなかった人と友達になり、その関係性を深め、オーガニック生活を学び、新しい知見を得て、価値観の多様性に触れ、自分を向上させていきます。家族のような気持ちで、何をしたら相手が喜んでくれるか、お互いが念頭に置きながら一緒に短い間生活します。

(引用 WWOOF Japan https://www.wwoofjapan.com/home/index.php?lang=jp)

「都会の人は他人とそんなに深く関わろうとしない。また、都会では自分と違った人がいて当たり前に感じられてしまう。

田舎は不自由な分、助け合いが必要で、文化や地域性の違いが分かりやすく、そんな場所で国際交流をした方がいいんじゃないかなという思いがありました。なので、このゲストハウスでは『田舎で国際交流』をテーマにしています」

そう語る麻里さん。人が溢れた都会では他人と自分の違いにはなかなか気付けない。けれど、人が少なく不便な田舎だからこそ、お互いの関わりを通じて相手の違いに気づき、その違いを受け入れられるのかもしれません。

自然に国際交流がうまれている

外から人にきてもらうことが地元の良さを知るきっかけになる

大学から地元を離れ、フィリピンに9年間滞在していた麻里さん。しかし、将来は絶対に地元である三重県白山町に帰ってこようと思っていたそうです。

「自分自身も外に出たからこそ、自分の住んでいる場所がいいところだったな、ということに気づいたんです」

地元を離れ、様々な場所や文化に触れてきたからこそ見えてきた地元の良さ、その魅力をもっと地元の人たちにも知ってほしいという思いがあると麻里さんは語ります。

「地元を支えるのは地元の人。なら、地元の人に自分たちが住んでいる場所の魅力に気付いてもらわないといけない。でも外に出て、ということはできない。じゃあ外から来てもらうしかないな、と思いました」

外から来た人が、地元の人との間で交流が生まれ、来る人は白山町のローカルの魅力に気づき、地元の人は外の人のことや文化について知ることができるように、お互いにメリットのある関係性が生まれることがこのゲストハウスが持つ大きな価値です。

毎年恒例の餅つき

毎年恒例のもちつき

田舎での国際交流が地域を活性化する!

ゲストハウスイロンゴではその名前の由来にあるように、いろんな人が訪れ、白山町の豊かな自然の中で、農業体験や文化体験を通じた交流が生まれています。今回、私は麻里さんの家族以外とは交流をすることはできませんでしたが、話を聞いているだけでも、それぞれ違った文化や地域の背景を持った人と地元の人が交わることこそが眠っている地域の魅力を掘り起こし、地域活性化につながるのだと感じました。

ゲストハウスイロンゴでは決済にフェアトレードコインを使用することもできます。

フェアトレードコイン(https://ftcoin.jp/about)は、フェアトレードやエシカルな想いを持ったお店だけでお支払い&応援ができる電子マネーです。私たちが手に取るそのひとつひとつに意識を持って選んでいくことが、生産地や関わる人達を応援することになっていきます。そんな想像をしながら、ひとつひとつに想いを寄せていき循環していくような社会をつくることがフェアトレードであり、フェアトレードコインで作りたい世界です。オーナーの麻里さんはコーヒーのフェアトレードにも取り組んでおり、ゲストハウスにも、フェアトレードの商品が並べられています。ゲストハウスで白山町の暮らしを体験するとき、フェアトレードについても触れてみてはいかがでしょうか。

 

ゲストハウスイロンゴの店舗情報

住所
三重県三重県津市白山町佐田1647
取扱通貨
フェアトレードコイン
店舗カテゴリ
宿泊・交通
アクセス
近鉄榊原温泉口駅から徒歩5分又は久居インターチェンジより20分
定休日
不定休
ゲストハウスイロンゴの詳細情報を見る

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